西の風、猫の目

黒猫のミッツのブログ

家族療法・家族システムを学ぶ

みなさん、こんにちは、こんばんは。

2月最初のイベントは…日本臨床心理カウンセリング協会の資格の更新イベント。武蔵野大学通信教育学部の松野航大先生の講演を聞いてきました。テーマは「家族療法・家族システムを学ぶ」。

まず、家族とは…というところから。昔の定義だと婚姻と血縁を基礎として、夫婦を中心に営まれる生活共同体っていった感じなんだけど、今は、多種多様で当てはまらないケースも多い。

で、その家族をシステムとしてみなし、その家族システムを治療対象とする心理療法が家族療法。わりと、このシステムという考え方が難しいらしく、けっこう時間をかけて丁寧に説明されてたんだけども、理系だとわりと当たり前というか、普通に家族システムだけですんなり入ってきた。

システムは家族だけではなく、学校とかまぁいろいろあるんだけども、昔は特に家族がやはり影響力が大きいということで家族療法なんだけども、最近はいろいろなシステムから影響を受けることがあるので、システムズ・アプローチに発展している。職場が原因で鬱になったりする場合は、こっちのアプローチがいい気がする。職場の場合だと、解決策として、そのシステムそのものを破壊してしまうというアプローチをとることが多いが…。

後半は、家族療法の歴史といろいろな家族療法についての説明。家族は常に相互作用しているので、誰かが変わるとシステムが変わる可能性が高い。ただ、システムが変わろうとすると、元の状態に戻ろうとするホメオスタシスという現象が起こるので、戻らないところまで変化させる必要があるというところかな。

人の感情を変えることは難しいが、行動を変えることはできる。つまり、直接いじれるパラメーターは行動なので、行動というパラメーターを変えることによって、システムの構成が相互に作用し、システム自体が変化する。

すごい、システマチックな考え方で個人的には好きだな。

あとは、ジェノグラムという家系図の書き方があって、その図を分析することで問題となるパターンを見つける方法とか、いろいろ面白かった。

一度、システムズ・アプローチの本を読んでみようかな。

 

家族心理学 第2版 (有斐閣ブックス)

家族心理学 第2版 (有斐閣ブックス)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 有斐閣
  • 発売日: 2019/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 


3「 宿 題 」(字幕あり) 〜木陰の物語シリーズより 著:団士郎〜