西の風、猫の目

黒猫のミッツのブログ

日本人はなぜ戦争へと向かったのか: メディアと民衆・指導者編

みなさん、こんにちは、こんばんは。

今日、紹介する本は戦後70年を迎えた2015年に発売された3部作シリーズものの2作目。去年3作とも買って、1作目の「外交・陸軍編」は読んだのですが2作目以降はそのまま積んであったのを1年ぶりに引っ張り出してきました。

2作目は「メディアと民衆・指導者編」です。

前半は日米開戦に至るまでメディアがどのような役目を果たしたかについての検証。後半は指導者たちがどう迷走していったかの検証になっています。

戦争になると新聞の発行部数が増える。そして、部数を伸ばすためにどの新聞も同じ記事になっていくというのは、なるほどな~と思った。輿論(パブリック・オピニオン)と世論(ポピュラー・センチメンツ)の違いの説明はわかりやすい。

後半の真珠湾攻撃に至る日本の意思決定プロセスとイラク攻撃に至るブッシュ政権の意思決定プロセスが似ているという説明は、そこを比べたことはなかったな~と。

同じ過ちを繰り返さないためにも、この2つの視点からの検証はとても大事なと思った本でした。