みなさん、こんにちは、こんばんは。
今日は本の紹介。「貧民の帝都」。
東京はスラムの都だった!。日本を近代国家に!首都にあふれる生活困窮者を救え!時代の大波に振り落とされる人々の群れ。奇案、姦計が入り乱れる救済策。東京の隠しておきたかった「過去」・・・。
そういえば、浮浪者はいるけど、お鉢をおいた物乞いは見なくなったなというのは言われるまで気が付かなかったが、昔の東京は溢れていたらしい。歴史は比較的、華やかな面しか扱わないが、改めて考えてみれば歴史的にも明治初期はスラム化していたことは容易に想像できる。
士官学校の食べ残しを売る「残物屋」なるものが存在したというのも結構、驚き。
隠された東京の闇を淡々と説明している本。近代の貧困問題はたびたび話題にでるが、その問題を考えるにあたっても、とても参考になる本でした。