西の風、猫の目

黒猫のミッツのブログ

幼児教育の経済学

みなさん、こんにちは、こんばんは。

東京都の職員のPCがウイルス感染したニュース。感染経路が朝日新聞や読売新聞のニュースサイトに表示されたバナー広告ということで、もはやブロック不可能だなと痛烈に感じた、みっつーです。

今月4冊目の本は久しぶりに経済学の本が気がする・・・「幼児教育の経済学」です。

就学前教育の効果が非常に高いこと実証的に明らかにしている本で、著者は2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・J・ヘックマンです。

興味深いのは20世紀前半はアメリカ人が高校を卒業する可能性は親の世代よりも子供の世代のほうが高かったが、それが今は反転しているデータ。全体的に生産性が低下していることになる。そして、高校卒業者の実質賃金は中退者の実質賃金よりも増加している。

そのため、所得の再分配政策が出てくるのだが、この本では事前分配を主張している。つまり、恵まれない子供の幼児期の生活を改善することは経済効率や労働力の生産性を高めるうえで単純な再配分よりもはるかに効率的である・・・・なるほど!!たしかに!!

非常に単純な気もするが、この発想はなかったな。勉強会で高等教育無償化すべきかどうかを議論する前にこの本に出会いたかったなと思った、みっつーなのでした。

 

幼児教育の経済学

幼児教育の経済学