西の風、猫の目

黒猫のミッツのブログ

スタグフレーション、リフレ 、再分配の政治経済学

荻窪ベルベットサンのトークイベントへ行ってきました。

トークイベントタイトルは「スタグフレーション、リフレ 、再分配の政治経済学」

田中秀臣先生と、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の片岡剛士さん。なんと、片岡さんが50ページにも及ぶ資料を作成して、配布してくれたので、みっちり片岡さんの政治経済学授業みたいな感じの内容でした。お客さんもいっぱいで満席、みんな今後の経済の動きに興味があるんですね。

 

前半は1970年代の日本経済とインフレーション。よく、オイルショックの影響で石油がの値段が急激に上がったから、物価が上昇したといわれるが、それは違うということがよく分かった。資料がしっかりしててわかりやすかったです。

後半は消費増税と2014年度の日本経済。こちらは、1997年増税時と今年の増税の比較分析。違いはありますが、ほとんどの指標がだいたい1997年の時と同じ動きかな。むしろ悪いと。こちらは、6月に片岡さんの消費税増税直後の状況の話を聞いていたので、だいたい、その時の予想通りの動きになったなあと思いながら聞いてました。

 

最後にちょこっと話されてましたが、年金問題とかの社会保障のお金が足りないので、消費税を増税する必要があると、確かに私のまわりでも、だから消費税が上がるのは仕方がないと思っている人が多かったのですが、社会保障は再分配政策だから本来は強者からお金をとって弱者に分配しないと意味がないわけで、社会保障を消費税で賄おうとすると、弱者からお金をとって弱者に配分することになりますね。

年金を消費税で補おうとすると、弱者から強者に配分されてしまうということにもなりかねないのでそこは今後心配ですね。

 

2時間半にも及ぶ授業に50ページの資料で1,500円。ドリンク付き(笑)。お得感が満載のトークイベントでした。