昨年12月8日に放送されたNHKスペシャルを書籍化したもの。
新たに公開された史料を元に、日・米・英・独・ソなど各国が行っていたスパイ活動が書かれているのですが、ここまで各国の情報が漏れていたんだ・・・とびっくり。
米ルーズベルト大統領政権の財務次官補ハリー・デクスター・ホワイトがソ連のスパイだったとかは有名だけど、その他にもいっぱい。しかも、二重スパイもいっぱいいて、日本のスパイとしてアメリカに送りこんだイギリス人が実はアメリカのスパイだったりするから、関係がむちゃくちゃ複雑。
日本も真珠湾にスパイを潜り込ませて、軍艦が最も多く港に停泊する曜日を暗号文で送っているので、日本もそれなりにスパイ活動やってたんだなあ、というのと、その暗号文が解読されているので、アメリカにはおろか、イギリスにまで情報が流れてたというんだから驚き。なかなか面白かったです。
で・・・大東亜戦争に関する本を読めば読むほど、どーしてもわからないのが、「なぜ、山本五十六は真珠湾攻撃に固執したか」。なんか、書いてないかなと思って読んだんだけど、書いてなかったなあ。残念。
70年前から、こんなにスパイ活動が盛んなんで、今でもいるんじゃないの?と思ったのですが、最近は通信技術が発達したので、もっぱら情報収集は盗聴と解析らしいので減ってるらしいです。LINEとか、ラインとか、らいんとか(笑)
でも、財務次官補がスパイだったぐらいだから・・・日本の大臣も実は・・なんて・・
インテリジェンス1941―日米開戦への道 知られざる国際情報戦
- 作者: 山崎啓明
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2014/07/23
- メディア: 単行本
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